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やまなし仕事ストーリー「第4弾:株式会社TTC」

  • 2019.03.08
  • やまなし合同JIBUN説明会

山梨県立図書館で開催予定!!
3月18日(月)「やまなし合同JIBUN説明会 ~合同企業ガイダンス~」に
参加予定の企業をご紹介します!!
https://miraiken.yamanashi.jp/jibun/

 

やまなし仕事ストーリー

「第4弾:株式会社TTC」

 

山梨をもっと盛り上げたい
仕事の真ん中にあるのは
その想い

株式会社 笛吹の華
取締役 中村 峻介さん

 

「山梨にたくさんの人に来ていただき、山梨をもっと盛り上げていきたい」

その想いを持って、山梨の観光土産品をプロデュースしている会社がある。
石和温泉郷にある株式会社笛吹の華。

地域の素材に独自のエッセンスを加えて企画した商品を、山梨をはじめ、各地の売店や道の駅、サービスエリアなどに卸している。

商品を企画することが仕事だが、それだけにとどまらない。

 

 

「その商品をどうしたら魅力的に打ち出せるか、どんなお店づくりやディスプレイの仕方で、どんな接客でアピールするかなど、商品をトータルにプロデュースするのが僕たちの仕事です。プロデュースをしている時が一番楽しいですね」

そう話すのは、取締役の中村峻介さん。あの有名サッカー選手と同姓同名。名前だけでなく、仕事について楽しそうに語るとびきりの笑顔も印象的だ。

同社の代表的なプロデュース商品の一つが『桔梗信玄ビスキュイ』。
山梨のお土産といえばこれ!というほど知られている桔梗信玄餅をイメージした洋菓子。

 

 

「山梨をもっと盛り上げていきたい」笛吹の華と、「山梨の味を若い人にももっと知ってほしい」桔梗屋がコラボして作り上げた。

山梨はもちろん、東京や神奈川、静岡、長野、愛知のサービスエリアでも販売していて、首都圏では催事も展開。

「山梨にはこんなに美味しいものがあるんだっていうワクワク感、さらに山梨に行ったら何か楽しいことがあるかもしれないという期待感を多くの方に持っていただきたくて、催事にも力を入れています」

一つのお菓子をきっかけに、山梨に興味を持ってもらい、足を運んでもらえるように。
プロデュースする商品には、山梨を盛り上げていきたいという強い想いが込められている。

 

 

挑戦できるフィールドを
与えてくれる会社

 

笛吹の華は、全国で観光土産品の企画・卸・販売、直営店舗の展開、飲食事業などを展開している、静岡県熱海市に本社を置く株式会社TTCのグループ会社のひとつ。

 

 

 

TTCは1977年に創業し、各地の温泉地を中心に全国で事業を展開していく中で、各拠点のある都道府県に納税しようと10年ほど前から分社化を実施。
山梨には30年以上前からTTCが事業所を置いていて、2008年の分社化を機に笛吹の華としてスタートを切った。

TTCでは新卒採用はグループで行っていて、中村さんもTTCの社員として採用され、最初に配属されたのが山梨だった。
入社から今年で10年目。現在は、取締役として活躍する。

「挑戦できるフィールドを与えてくれる会社なんです。入社2ヶ月で商品企画をやらせてもらえますから。取締役は実績があるからとかではなく、期待を込めてもらっていると思います」

謙遜するが、話をしているだけでも仕事に対する熱い思いや真摯な姿勢、揺るぎない信念が伝わってくる。

 

 

そんな中村さんが、そもそも就職先としてTTCを選んだ理由は。

「経営理念にとても魅力を感じたんです」

「お客様感動創造主義に徹し、常に経営品質の向上を目指し、物心両面において、より健康でより幸せな人生を追求し、社会の発展に貢献する」。これがTTCの経営理念だ。

「お客様の喜びをつくる仕事をしていて、それがお客様の感動になり、自分の喜びになる。その感動を目指して仕事をしていきたいと思ったんです」

一つの出会いも大きな理由だった。

「先輩社員が大学の就職セミナーに来てくれたんですが、仕事について話す先輩の話が本当に楽しくて、目の輝きもすごくて。この会社なら自分も輝けるなと思ったんです。その先輩に惚れ込んでこの会社に入りたいって思ったところがありますね」

「その先輩、たまたまなんですが、今、僕の直属の上司なんです」

最高の笑顔で楽しそうに仕事について語る中村さんを惚れさせた先輩上司までいる笛吹の華。パワーあふれる会社であることは間違いない。

 

 

 

わざわざ山梨に来たくなるような
観光コンテンツを創造していきたい

 

同社の今後の目標は、商品を売るだけでなく、プロデュース力を売る事、そして観光コンテンツを創造していくこと。

「観光のあり方は変わってきていて、観光客が求めるものもモノからコトへと変わってきています。山梨にはこういうものがあるから行ってみたい、と思ってもらえる背景やストーリーのあるものを作り出していきたいです」

そんな取り組みの一つとして、今、自社で運営する拠点づくりを計画している。

 

 

「今、僕たちは商品そのものを作っていないので、自分たちの手で作っている場所を持ちたいんです。話題を呼び、わざわざ山梨に足を運びたくなるようなスイーツの店をつくろうと計画中です」

さらに中村さんには、個人的にも考えていることがある。

「商品企画のプラットホームをつくりたいと思っています。これからはアイデアやブランディング力がさらに求められます。学生など若い人も気軽に入れるプラットホームを作り、さまざまな方たちと交流して、そこから生まれたアイデアを僕らが実現していきたいです」

 

 

次々とやりたいことが溢れ出てくる。
そんな中村さんが一緒に働きたいと思う人は。

「自由な人、自己表現ができる人です。当社は自分はこういうことがしたいという表現ができる会社です。失敗しても、それを経験として活かせるプラス思考の人がいいですね」

仕事について、会社について語る中村さんは、終始目をキラキラ輝かせて、とても楽しそうだった。きっと一緒に働いていると、いつの間にか前向きに、楽しんで仕事と向き合うようになっているだろう。

 

 

聞き手:
澤伸恭(山梨大学地域未来創造センター)

【会社概要】
企業名:
株式会社笛吹の華
(本社/株式会社TTC)

所在地:
山梨県笛吹市石和町川中島1607-137
(本社/静岡県熱海市上多賀686番地)

事業内容:観光土産品の企画・卸・販売、直営店舗の展開および飲食事業、通信販売事業、美容健康事業、食のテーマパーク事業、コンサルティング事業

HP:
http://fuefukinohana.com/
(http://ttc-gr.co.jp/corporate/index.html)