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やまなし仕事ストーリー「第5弾:株式会社秋山製作所」

  • 2019.03.08
  • やまなし合同JIBUN説明会

山梨県立図書館で開催予定!!
3月18日(月)「やまなし合同JIBUN説明会 ~合同企業ガイダンス~」に
参加予定の企業をご紹介します!!
http://miraiken.yamanashi.jp/jibun/

 

やまなし仕事ストーリー

「第5弾:株式会社秋山製作所」

 

ユーザーの笑顔を想い描いて
アイデアを形にする

株式会社 秋山製作所
代表取締役 秋山 裕太郎さん

 

「ユーザーに喜ばれるモノとコトを提案する企画開発ジュエリーメーカー」

株式会社秋山製作所はこの事業コンセプトを掲げ、さまざまなジュエリーの企画、製造、販売を手掛けている。

「当社のお客様は完成品を製作している業者が多いですが、最終的に私たちの商品を手にするのは一般ユーザー。ユーザーの方々に喜ばれる商品を作りたいと常に考えています」

同社を率いる3代目の秋山裕太郎社長はそう力を込める。

 

 

このコンセプトを具現化しているのが、近年力を入れているネックレスの留め具の開発、生産だ。

「ネックレスの留め金具は、実は20~30年前から変わっていないものが多いんです。使いづらいという声は多いものの、代わるものがない。同社はそこに目を付け、開発に取り組んできています」

社内に企画から開発、製造などの各部門を持つ同社は、アイデアを形にする技術力を強みにしている。

それを活かして開発したネックレスの留め金「ベンリー」は、よく使われている引き輪に代わるもの。
小さなツマミを引いて装着する引き輪は若い人でも操作しづらいが、ベンリーはつまんで差し込むだけ。年配の人も簡単に装着できる。

ほかにも「着けやすくて外しやすい」を実現したマグネットタイプの留め金具「マグレボ」や、どの向きでも装着できる板ばね式の留め金具「Aone1」など、さまざまなタイプの留め金具を新しく開発。

 

 

「今までありそうでなかった、かゆいところに手が届くものばかりなんです。ユーザーのみなさんに『これは使いやすい』と言ってもらえることを第一に、従業員みんなでアイデアを出し合い、形にしています」

想いと技術力を込めて開発している製品だけに、秋山社長の言葉にも思わず力が入る。

 

 

 

あらゆるものに
可能性を感じている

 

3代目となる秋山社長は、9年前に27歳という若さで社長に就任した。

もともと家業を継ぐつもりはなく、大学卒業後は都内の広告関係の企業に就職し、営業を担当していた。
ところが2代目である父親が病気になったことから、家業に入ることを決めた。

「幼いころから父に『継ぐという使命感を持つ必要はない』と言われて育ってきたので、継ぐつもりはなかったんです。でも頼られたいタイプなので、父から帰ってきてほしいと言われたら『帰らなくては』と思いました」

 

 

入社してからは、製造の現場や営業などを経験。それから3年余りで社長となった。

「従業員の中には私が生まれる前から働いてくれている人もいて、入社したばかりの私が社長といっても何ができるわけでもない。とにかくできることをやろうとやってきました」

その中で積極的に取り組んできているのが、従業員の声を聞くこと。

力を入れている留め具の企画、生産でも、従業員のアイデアが多く活かされている。
「ベンリー」、「マグレボ」といった製品のネーミングも、社内公募で決めた。

「従業員が発した一つの言葉がヒントになることもあります。だから従業員の雑談にまで聞き耳をたてているんですよ(笑)」

「ジュエリーに関する情報だけでは、新しい発想は生まれないですからね。例えば『100均のこの商品がおもしろい』とか『テレビでこんなのをやっていた』など、あらゆるものに可能性を感じています」

 

 

従業員の声はまた、会社経営の場面でも取り入れられている。
秋山社長が就任してから見直したという経営ポリシーや事業コンセプトは、従業員に聞き取りをしながら一緒につくりあげた。

「働いている従業員が大事にしたいこと、目指すことを集約するのが大切だと思ったんです。自分たちの想いを込めたポリシーやコンセプトを掲げることで、日々の仕事にもそれを落とし込んでいくことができますから」

そこには、一度は全く異なる業界で働き、従業員という立場で仕事をしてきた経験も活かされているのだろう。

 

 

 

未来を見つめて
攻めの一手を打つ

 

社長就任から8年。「正直、自分の実績として語れるものはまだないと感じています」と厳しく自己評価する秋山社長だが、だからこそ、これから取り組んでいくことへの想いは強い。

「当社は昨年、創業70周年を迎えました。これまでは70年の歴史、そして従業員を守らなければと『守り』でやってきましたが、これからは『攻め』の一手も必要。70周年を機にいろんなことにトライし始めています」

「今年は昨年まで考え、準備してきたことを形にする年。『すぐやる、必ずやる、できるまでやる』。これが私の今年の目標です」

高い技術力を活かして取り組み始めた完成品の企画、製造をさらに充実させていくとともに、今年は海外市場にも進出していく計画。
さらに一般ユーザーへの認知度を高めていくために、ネット販売にもチャレンジしていく。

「新たなチャレンジには問題も山積みですが、やってみなくては何も変わりません。『まずはやってみる』をテーマにチャレンジしていきます」

目標を語るその口調は力強く、未来に向かって歩んでいく熱い想いが伝わってくる。

 

 

そんな会社の未来をともにつくっていきたいのは、どんな人だろうか。

「勉強熱心、研究熱心な人と一緒に仕事をしたいですね。人を喜ばせたいという気持ちの強い人には向いていると思います。私もそうなので。それと自分がつくったものを世に出したいという人、外国語のできる人、外国に精通している人も大歓迎です」

新たな一歩を踏み出した秋山製作所だからこそ求める多彩な人材。未来に向かっていろいろな可能性を秘めている同社なら、働く人の可能性もきっと大きく広がっていくだろう。

 

 

聞き手:
澤伸恭(山梨大学地域未来創造センター)
由井咲希さん(国際政策学部総合政策学科 1年生)

【会社概要】
企業名:
株式会社 秋山製作所

所在地:
山梨県甲府市城東4-4-15

事業内容:真珠用空枠を中心としたジュエリーの企画・製造・卸販売

HP:
https://www.akiyama-pearl.co.jp/