新しい風を取り入れようと

動き出した
住まいのプロ

株式会社 エスティケイ / 広報部 五味 翔子さん

「はじめまして」と交換した名刺。表は一般的な社名や名前などが並んでいるが、裏返してみたら、一気に親近感がわいた。
自然な表情を捉えた写真がプリントされ、出身地や血液型などのプロフィール、さらに好きなことや一言コメントまである。

「広報部になった時、まず社員みんなの名刺を変えることから始めたんです。その人の人柄が伝わったり、話のきっかけにもなるような名刺にしたいなって」

明るくにこやかに話すその名刺の持ち主の五味翔子さんは、不動産事業を手掛ける株式会社エスティケイの広報担当者。

2018年9月に新たに輿水隆司社長が就任し、それを機に広報部も新設され、五味さんが担当になった。

「エスティケイは今、どんどん新しい風を取り入れていこうと動いています。広報部もその一つなんです」
「入社して3年の未熟者ですが、多くの方にエスティケイのことを知ってもらいたいという思いで活動しています」

生き生きとした表情で語る五味さん。広報担当に抜擢されたのもうなずける。

同社は土地の売買、住宅の建築、建売の分譲、リフォーム、賃貸、賃貸の仲介、管理など不動産のあらゆる事業を展開。
「お客様のニーズや生活スタイルに合わせて幅広く提案し、不動産のことならなんでもワンストップで対応できるのがエスティケイです」

新社長になってからは、新たな取り組みにも積極的に取り組んでいる。その一つがリノベーション。
「エスティケイのリノベーションのコンセプトは『万人受けしなくていい。1人に選ばればいい』なんです。賃貸アパートなどでは、思い切って個性的な部屋づくりをしています」

そのアイデアを出すのもスペシャリストではなく、社員のみなさん。一人一人のリアルな想いをそのまま部屋づくりに活かしている。

今年は新たにインターンシップの男子大学生2人に、賃貸アパートの一室の内装を考えもらう企画も実施。自由に自分の好きな部屋の雰囲気を考えてもらい、それを実現した。

「好みは人それぞれですが、だから面白く、それを気に入って借りてくれる人が必ずいるんですよ」

一部屋一部屋全く異なる内装のアパートもあり、学生をはじめ、新しいスタートを切る人たちに大人気だという。

いろんな業界とつながって
新しい提案をしていく

新社長のもと、不動産業界だけにとどまらず、いろいろな業界とのつながりを築いていこうと、動き出してもいる。

賃貸の入居者を招いてハーバリウムづくりのワークショップを開催したり、社員を対象に造形作家を講師に招いてテーブルやイスづくりに挑戦したり。

「社長は型にはまらずさまざまなことに挑戦していく人で、自ら先陣切って新しいことに取り組んでいます。いろいろなつながりの中から住まいや暮らしの新しい提案をしていきたいと考えています」
「私個人としては社内的なイベントももっと増やし、社員の満足度も上げていきたいと思っています」

自分の考えをしっかりと持って、熱い気持ちで仕事に取り組んでいる様子が伝わってくる。
でもそんな五味さんでも、就職活動を始めた時はやりたいことが全くなかったという。

「県外の大学に通っていて、卒業後は地元の山梨に戻ろうとは思っていたんですが、やりたいことが何もなくて」
「働く上で何を重視するかを考えたんです。最終的に思ったのが、一緒に働く人や環境を大事にしたいなと」

その視点であらためて合同企業ガイダンスに参加し、各企業を巡ってみた。
すると、人事担当者同士の掛け合いや学生との対話の中で、その会社の雰囲気を感じ取ることができた。

「その中でエスティケイは学生を巻き込む力が強くて、同じ空気で包んでくれるような一体感を感じたんです」

入社後は売買仲介部に配属。土地や物件の売買の仕事に取り組みながら、ネットやチラシの製作にも携わり、2年半を経て現在の広報部に異動となった。

「初めてのことで何から始めていいか全く分かりませんでした。だからまずは誰よりも会社のことを知ろうと思いました」

そこで始めたのが、社員一人一人を巡ってインタビューすることだった。

「従業員53人の会社ですが、仕事への想いや趣味などについてまでゆっくり話す機会ってなかなかないんですよね。話してみたら、強面の男性社員が楽しそうにメダカの話をしてくれたりして、いろんな発見がありました」

それが新しい名刺づくりにもつながっている。

この会社の魅力を
多くの人に伝えていきたい

「今年は採用のテーマも『トライ エスティケイ』を掲げています。頭に浮かんだらまずやってみようと。一人じゃできないことも、周りが支えてくれる会社なのでトライできるんです」

人事担当者として、言葉にも力が入る。

「意見を言いやすいのも、この会社のいいところだと思います。私の直属の上司は社長ですが、どんどん意見を言っていますから(笑)。こういう環境の良さを、学生はもちろん、多くの人に伝えていきたです」

今春には甲府市飯田にある本社も、リフォームして新しく生まれ変わった。

「お客様とお話をするスペースの1階が、カフェっぽい雰囲気の落ち着ける空間になりました。多くの方に気軽に立ち寄っていただきたいです」

さらに今年はリノベーションの企画も学生以外にも広げていく計画で、ほかにもまだまだ新しい挑戦が始まりそう。

「今日も社長が面白そうなことを話していました。従業員にも、いつでもアイデアをちょうだいと言っています。次はどんなことに取り組むのか楽しみです」

素敵な仲間に囲まれて、ワクワクしながら仕事に取り組める。
それはまさに五味さんが就職活動時に最優先条件として求めていたもの。今度はそんな会社の魅力を、五味さんが発信していく。

聞き手:佐藤文昭(山梨大学地域未来創造センター)

※2019年2月18日にインタービューを実施しました。

株式会社エスティケイ
山梨県甲府市飯田二丁目4-1

【事業内容】
宅地・住宅建築・建売分譲・リフォーム工事
賃貸仲介・賃貸・管理・土地建物仲介・損害保険

【HP】
http://www.rea-stk.co.jp